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【最新】Stable Diffusionのインストール方法【AIイラストの始め方】

ねこじた

最近話題のAIイラスト。実際に触ってみると意外と面白かったので、簡単に始め方と設定方法を初心者向けに解説していこうと思います。

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これからAIイラストを始める方や興味はあるけどまだ始めていない方はぜひ参考にしてみてください!

上から順番に作業していけば誰でも始めることができるので安心してください。

WebUI Automatic1111とは?

Stable Diffusion WebUI(Automatic1111)は、画像生成AIであるStable diffusionを豊富なWebユーザーインターフェース(WebUI)を通じて利用できるパッケージです。

従来Stable Diffusionは最小限のシンプルなUIでしか利用できず、使い勝手に課題がありました。しかし最近ではWebUIサービスに匹敵する機能を備えたいくつかのパッケージが登場しています。

その中でも人気のあるパッケージが「Automatic1111 WebUI」です。Automatic1111を使用することで快適な操作でStable diffusionのさまざまな機能を利用することができます。

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Stable diffusionを使いやすくしてくれるのが「WebUI Automatic1111」です!

Stable Diffusion(AIイラスト)で必要になるもの

  • NVIDIA製のグラフィックボード(グラボ)が搭載されたパソコン

Stable DiffusionはNVIDIA製のグラボ用に開発されているため、NVIDIA製のグラボが搭載されたパソコンが必要になります。

一部では他のグラボでも動作したと報告がありますが、自分は確認していないので行う際は自己責任でお願いいたします。

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一応自分が使用しているパソコンのスペックを下記に記載しておきます!

使用しているパソコンのスペック
  • CPU:AMD Ryzen 7 5800X 8-Core Processor 3.80 GHz
  • グラフィックボード:NVIDIA GeForce RTX 3080
  • メモリ:64.0 GB
  • OS:Windows11

WebUI Automatic1111のインストール手順

  1. Pythonのインストール
  2. Gitのインストール
  3. WebUI Automatic1111のインストール
  4. model(モデル)ファイルのダウンロード
  5. WebUI Automatic1111のインストールの初回起動

作業自体は簡単ですが処理に時間がかかったりするので、大体30分~1時間くらいは見積もっておくと良いかなと思います。

インストール手順1:Pythonのインストール

まずは「Python」をパソコンにインストールしていきます。

上部「Download→Windows」とクリック。

Python(3.10.9)」をダウンロードします。最新のバージョンもありますが最新バージョンだと動作しない場合があるので推奨バージョンを使っていきます。

インストールすべきバージョンは頻繁に変更されるため、最新の情報が知りたい方はこちらをご覧ください。

インストーラーを起動して「Add python.exe to PATH」にチェックを入れた状態でインストールします。

インストールできたら閉じてOKです。

インストール手順2:Gitのインストール

続いて「Git」をインストールしていきます。これはWebUIの更新情報を確認し、アップデートすることができるツールです。

これを入れておくと常に最新のStable Diffusion WebUIを使うことができます。

ダウンロードページの「64-bit Git for Windows Setup.」をクリック。ダウンロードしたインストーラーを開き、インストールしていきます。

選択項目が出ますが基本的にデフォルトのまま「Next」をクリックして進めてOKです。

インストール手順3:WebUI Automatic1111のインストール

「Git」をインストールし終えたらWebUIをインストールしたいフォルダを開き、空いてるスペースで右クリックします。

Windows11の場合、「その他のオプションを表示→Git Bash Here」をクリック。
Windows10の場合、「Git Bash Here」をクリック。

黒い画面が出てきたら以下のコマンドを「右クリック→Paste」でコピペ、エンターキーを押して実行していきます。

1git clone https://github.com/AUTOMATIC1111/stable-diffusion-webui.git

処理自体は数秒で終わります。再度入力画面になったら終了した合図なので閉じてOKです。

コマンドが成功すると指定したフォルダに「stable-diffusion-webui」というフォルダが新たに作成されています。これが「Stable Diffusion」となります。

ねこじた
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これでAIイラストを生成する土台はできました!
あともう少しです。

インストール手順4:model(モデル)ファイルのダウンロード

続いては「model(モデル)ファイル」を用意します。これはイラスト生成するために必要なデータ郡だと思ってください。

モデルはいろいろな人が公開しており、リアルなイラストが得意なモデルや2次元イラストが得意なモデルなど様々あります。

自分がどういったイラストを生成したいかで用意するファイルが変わると思いますが、ここではひとまず2次元イラスト用のモデル「Anything v4」を使って解説していきます。

ねこじた
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モデルは何個でも使うことができるので、慣れてきたら自分好みのモデルを使ってみてください!

Anything v4のダウンロードページに移動し、「anything-v4.0-pruned-fp32.safetensors」をダウンロードします。

ダウンロードしたモデルファイルを「stable-diffusion-webui→models→Stable-diffusion」の中に入れます。

今後モデルファイルはここに保存していきます。

モデルファイルの拡張子の種類

モデルファイルの拡張子の種類
  • .ckp:チェックポイントファイル
  • .safetensors:フルサイズの安定版

2種類ありますが、基本的には安定版の「.safetensors」を選んでおきましょう。

モデルファイルの名前の違い

  • pruned:不要な部分を取り除いたファイル
  • pruned.safetensors:prunedの安定版
  • pruned-fp16:fp16(半精度浮動小数点演算)
  • pruned-fp32:fp32(単精度浮動小数点演算)

インストール手順5:WebUI Automatic1111のインストールの初回起動

モデルファイルの準備ができたら「WebUI Automatic1111」を起動していきます。

「stable-diffusion-webui」フォルダ直下にある「webui-user(Windowsバッチファイル)」をダブルクリックします。

初回起動時は少し時間がかかります。(自分の環境だと40分程度でした)

しばらく待つとURL「http://127.0.0.1:7860」が表示されるので、Ctrlキーを押しながらURLをクリックします。

このコマンドプロンプトはAIイラストを生成する間は常に表示させておきます。このウインドウを閉じると生成もできなくなるので作業の邪魔になるようなら最小化しておきましょう。

URLをクリックするとAutomatic1111のページが開きます。

これで起動が完了です。次回以降も同じ手順で起動していきます。

ねこじた
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ここまでお疲れ様でした!
ここからはイラストの生成方法について解説していきます。

WebUI(Automatic1111)でイラストを生成する方法

まずは簡単にイラストを生成してみましょう。

  1. モデルを選択(1)
  2. プロンプト(呪文)を入力(2)
  3. ネガティブプロンプト(反対呪文)を入力(3)
  4. Gererateボタンを押して画像生成(4)

プロンプトが生成したいイラストの単語
ネガティブプロンプトが生成してほしくない要素の単語

ねこじた
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プロンプトとネガティブプロンプトはすべて英単語で入力、カンマ(,)と半角スペースで単語を複数入力していきます!

各パラメータの説明

  • Sampling method:この数値を変更すると絵のテイストが変わります。使用するモデルによって推奨される数値がある場合があるのでご注意ください。特に指定がない場合はお好みで変更してください。
  • Sampling steps:数値が多いほど画像の書き込みが多くなリますが、その分生成に時間がかかります。個人的には30~60程度がおすすめです。
  • width:画像の横幅
  • height:画像の縦幅
  • CFG Scale:数値が大きいほどプロンプトに忠実になります。小さいとその逆。個人的には7~11程度がおすすめです。
  • Seed:デフォルトの「-1」は乱数で生成されるキャラがランダムになります。気に入ったキャラの数値を入れることでキャラを固定することができます。
  • script:上級者向け。画像生成に便利なスクリプトを実行することができます。

お試しで生成したイラスト

最初の2枚が各パラメータはいじらずプロンプトのみ入力した状態で生成したイラストで最後の1枚がSeedを固定したイラストとなります!

Q
プロンプト

best quality, Beautiful graphics, girl, solo,

Q
ネガティブプロンプト

worst quality, low quality, confused, signature, censored, text,

かなり必要最低限のワードのみで生成したイラストですが、それでも良い感じに生成できましたね。

Q
プロンプト

best quality, Beautiful graphics, girl, solo, grasslands,

Q
ネガティブプロンプト

worst quality, low quality, confused, signature, censored, text,

こちらのイラストは1枚目のプロンプトに「grasslands(草原)」を追加したイラストとなります。

Q
プロンプト

best quality, Beautiful graphics, girl, solo, grasslands, Blue hair,

Q
ネガティブプロンプト

worst quality, low quality, confused, signature, censored, text,

こちらのイラストは2枚目のプロンプトに「Blue hair(青髪)」を追加したイラストとなります。

キャラクターの雰囲気はそのままに髪色を変更することができましたね!

画像の保存場所について

生成したイラストは自動で以下のフォルダ内に保存されています。

1(WebUIのインストールフォルダ)/stable-diffusion-webui/outputs

WebUI(Automatic1111)の終了方法

WebUI(Automatic1111)を終了する方法は、ブラウザのWebUIとコマンドプロンプト(黒い画面)を閉じればOKです。

まとめ:こだわりだすと沼にハマりそうな予感…

軽く触っただけでも面白いと感じたのでこれは沼の予感です。

自分はAIイラストでなにかする予定はまったくありませんが、暇な時間にイラストを生成して遊ぶことはあるかもですね。

今後もAIイラストに関連した情報を更新していく予定です!

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